【心理学】現状維持バイアスをブチ破って、挑戦力を身に付ける4つの方法
どもども、まっちゃです🍵
今日も今日とて結論から!
今日は結論と言うよりは、キーワードかもしれません。
そのキーワードとは...
とりまちょっとやってみ?
とりまとは、とりあえずまあの略語です。ギャル語です。
「まっちゃが急にアホになったー!!」って思われる方もいるかもしれません。
でも、今日紹介する心理学的なテクニックをまとめると、本当にこの一文に集約されるんですよw
この記事を最後まで読んでもらったら、意味が分かると思います(゚∀゚)
それでは参りましょう!
現状維持バイアスって何ぞ?
そもそも現状維持バイアスってなんやねん、って人が大半だと思います。
簡単に言ったら、人って現状を維持したいから、新しい事始めようとするとメッチャ抵抗するよね。
って話です。
そして、この現状維持バイアスというのは3つの心理的効果によって成り立っています。
3体のブルーアイズを融合すると、ブルーアイズアルティメットドラゴンになるのと同じ仕組みです。
①保有効果
②損失回避
➂機会費用
この3つです。強そうですね。
これらの心理的効果はどれも、”それメッチャ分かる度”が高くて面白いのですが、なんせシッカリ解説したので、分量が重いです(笑)
「俺は道具の作り方は知らなくていい。道具が使えればいいんだ!」
という、”とにかく現状維持バイアスブチ破りたいマン”の方は、10%ルールのところまで飛ばしちゃってください!
というわけで早速、保有効果から参りやしょう!
保有効果
これは、自分が所有している物の価値を過大に見積もってしまうという効果です。
「図書館で借りた本はろくに読まずに返却してしまったのに、自分で買った本は読み切ってしまう。」
こんなことって、ありませんか?
これは保有効果で説明できちゃうんです!
行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が行ったユニークな実験があります。
被験者の学生をAとBの2つのグループに分け、Aグループにはマグカップをプレゼントします。
プレゼントしてすぐに、Aグループには「いくらならBグループにマグカップを売るか?」と尋ね、Bグループには「いくらならAグループからマグカップを買うか?」と尋ねました。
すると、超絶ビックリな結果が出たんです( ゚Д゚)
Aグループ:7.12ドルなら売ってやんよ。
Bグループ:2.87ドルなら買ってやんよ。
衝撃じゃないですか?
つまり、自分の所有物は、それ以外の物の約2.5倍の価値があると見積もってしまったんですよ!!!
その後の様々な実験で、人は自分の所有物はだいたい2倍ぐらいの価値があると見積もってしまう事が分かっています。
書店で売っていた1500円の本は、自分の物になった時点で3750円の価値を持つようになるわけです。
そりゃ最後まで読みますよねえ(笑)
え、でもメルカリで自分の本を定価以下で売ってる人いるじゃん。
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、その点について先に触れておきます。
本の主目的は”知識を得る事”です。
つまり、情報にお金を払っているわけです。
本それ自体に価値があるわけではありません。
一度本を読んでしまえば、その本に書いてある”情報”は、その人にとって価値があまりない物になってしまいます。
だって知っている情報なんですから。
という理由で、その人にとっての本の価値が下がるので、メルカリに定価以下で出品したりするわけです(^^ゞ
と、いう訳で、自分の所有物は2倍ぐらいの価値に感じてしまうというのが保有効果というのを、とりあえず頭に叩き込んでくださいウリウリ ヘ(#゚Д゚)┌θ)゚ロ゚)ノ
損失回避
損失回避の裏側には、感応度逓減性やら参照点やらプロスペクト理論やら、チョットだけ説明がややこしい理屈があるのですが、重要なことは1つ。
”人間は利得による喜びよりも、損失に対する悲しみを2倍ほど強く感じる”
これだけです。
話がややこしくなるだけなので、理屈はとりあえずその辺に放置しておきましょう。
とにかく、人間は損失の方がでっかく感じるんだぜって事だけ憶えておいてもらえば大丈夫です!
ただ、感応度逓減性と参照点と損失回避とプロスペクト理論というのは、全て繋がっています。
全て理解したときのアハ体験は本当に尋常ではありません。
ダニエル・カーネマン氏が書いた、ファスト&スローという本を読めばプロスペクト理論etc...を1発で理解できます。
マジの名著です。Amazonのレビューを見てもらったら分かると思います。
心理学本を50冊以上読んだ僕ですが、間違いなくベスト3に入ります。
超超オススメなので、ぜひ読んでみてください(; ・`д・´)
機会費用
機会費用とは、「複数ある選択肢の内、同一期間中に最大利益を生む選択肢とそれ以外の選択肢との利益の差のこと」と、Wikiには書いてあります。
なんか分かりずらいので、簡単に言い換えます。
例えば、次の土曜日に遊ぼうとA君に誘われたとします。
この時に、”A君と遊ばなければ、資格の勉強をして年収UPに繋がるかもしれない”
と思いました。
これが機会費用です。
要は、この時間を他のことに使ったら...
このお金を他の事に使ったら...代わりに何が出来るだろう?
と考えるのが機会費用です。
こうして現状維持バイアスが完成する
さて、前提となる知識は揃ったので、ロジックを組み立てていきましょうか。
現状維持バイアスの謎を一気に暴きます。
ここからちょっと面白いですよ...!
結論から言うと、”機会費用”の計算をする際に、”保有効果”と”損失回避”によって、現状を4倍魅力的に見積もってしまう。
ズバリ、これが現状維持バイアスの正体です!!!!
例えば、転職するかどうかを悩んでいる20代会社員の男性がいるとしましょう。
すると、まずは”機会費用”の計算をし始めます。
転職活動をしている時間を使って資格の勉強をすれば、今の会社での年収を上げられて良いんじゃないだろうか?
とかとか。
そして”機会費用”の計算をする際に働くのが、”損失回避”と”保有効果”です。
もし新しい職場の上司が今より悪い上司だったら?
新しい職場環境に馴染めないかも...
転職先が見つからない期間が長くなるかも...
今の会社は福利厚生が手厚いしな...
今の会社は実家から通えてるんだよな。
などなど、将来発生しそうな損失を2倍に見積もり、現在持っている権利や利得を2倍魅力的だと評価する。
そして、2×2 で4倍魅力的に感じてしまいます。
結果的に、この20代男性は転職出来なくなって社畜の道を突き進むことになります...
ね?面白いでしょ?
実際にはこんな単純な式は成り立ちませんが、少なくとも”損失回避”と”保有効果”は実験に裏付けられた心理的効果なので、信頼性はバツグンです。
さてさて、もはや前置きの分量ではなくなってしまいましたが、ここからが本題です。
現状維持バイアスは強力です。
生身の人間では太刀打ちできません。
装備品を手に入れて、自分を強化してやりましょう。
それでは早速、装備品回収の度に出ましょうか!
現状維持バイアスをブッ飛ばす4つの方法
10%ルール
これは、新しいことを始めたり、何かを変えたりする時に10%だけアレンジしてみるというテクニックです。
例えば新年に、今年は‐5kgを目指す!
と意気込んでいる、うちのオカンがいたとしましょう。
3日後には家でぽりぽりせんべい食ってますよ。
2日だけ走って、それ以降は絶対に走りません。
これは、完璧にこの目標を達成しようとするから、おっくうになるんです。
100%を目指そうとすればする程、心理的な負荷が大きくなって、行動に移せなくなります。
つまり、うちのオカンにとっての正解は”毎日家の階段を1往復する”という、10%の目標を設定する事だったんです。
そして、この10%を続けると、面白いことが起こるんです(´v`)ニヤリ
人間は”続ける”ことによって、自己効力感(=自信)が高まります。
この時、”続ける”物事の大小は関係ありません。
自分で決めたことだったら何でも良いんです!
そして、自己効力感が高い人ほど目標達成能力が高くなることが分かっているんです。
まとめると、
①何かを続ける→②自己効力感が高まる→➂目標達成能力が上がる
こうなっているわけです。
つまり、続ければ続けるほど、自然に100%の努力を出来るようになっていくんですよ!!!!!
衝撃じゃないですか!?
まさに”急がば回れ”です。
何かを始めるなら10%をイメージしてみましょう!
5分だけルール
文字通り、5分だけやるんです。
1時間で1単位とか、何か作業や仕事をするなら、まとまった時間やらないといけないと思っている方は多いんじゃないでしょうか?
でも、これは完全に間違いです。
人間は作業を”始める”と、ドーパミンが出て、集中しやすくなります。
これを作業興奮と言います。
1900年代に活躍したドイツの心理学者である、クレペリンという人が発見しました。
ドーパミンとは、神経伝達物資の一つで、コイツが分泌されると快感や多幸感、やる気学習、記憶、注意、実行機能、運動機能などが向上することが分かっています!
つまり、仕事や作業などは、”始める時”が一番ツラいのであって、始めてさえしまえばドーパミンの効果で楽になるんですね(゚∀゚)
なので、とりあえず5分と決めて、とりあえず作業に取り掛かってみてください。
5カウントテクニック(5秒ルール)
これはアメリカの講演家であるメル・ロビンスが提唱したテクニックです。
内容はシンプル過ぎる程にシンプルで、行動するかどうか迷ったら、”5・4・3・2・1・GO!”と心の中でカウントして、GO!で行動に移すというものです。
これがメッチャ効くんですわ(∩´∀`)∩
例えば、合コンや街コンに参加した時に、自分好みの異性がいたとします。
でもそうゆう時って、不安や恐怖が先に湧いてきてしまいます。
しかも、不安や恐怖というのは勝手に頭の中をぐるぐる回って増幅していく作用があるので、最終的に行動できなくなってしまいます...
そういった時に、必殺の5秒ルールを使いましょう。
”5・4・3・2・1・GO!”で気になる異性に話しかけるだけです。
そもそも、人に話しかけられて不快だとか思うことって滅多に無いですよね?
相手がよっぽど怪しかったり不潔だったりしたら別ですが。
にもかかわらず、不安になって話しかけられません。
勝手にあなたの頭が複雑にものごとを考えてしまっているだけです。
現実はもっとシンプルなはずです。
5秒経ったらやる、これぐらいシンプルに考えましょう!
5秒ルールについては、こちらの本に詳しく書いてあります。
でもぶっちゃけ、さっき紹介したファスト&スロー読んだ方が良いと思います。
何でかと言うと、
ファスト&スロー=1本の木
5秒ルール=枝とか葉っぱ
だからです。
つまり、ファスト&スローの方が圧倒的に本質的です。
5秒ルールの本から得られる知識が無いかと言われれば、決してそんなことはありませんが、コスパは低いと言った感じでしょうか。
売れているビジネス書を5冊買ってみたら、全部同じようなことが書いてあって損した気分になるイメージです。
5秒ルールの本はいらないですが、5秒ルール自体は非常に優秀なメソッドなので、ウマいとこだけ貰っちゃいましょう!
反証する
最後に、反証です。
反証というのは、”反対意見を言う”みたいな意味です。
これは特に、自分が恐怖を感じる行動などに踏み切る時に有効です!
それではそもそも、なぜ反証する必要があるのか?
結論から言うと、反証することによって、全く的外れな恐怖心をぶっ飛ばすことが出来るからです!!!
というのも、人間は自分の考えと同じ情報を選択的に見ており、考えが偏っている可能性が高いんですよ(´-ω-`)
例えば、海外旅行は怖いと思っている女の子がいたとします。
するとこの子は、テレビから流れてくるテロや飛行機事故、窃盗の瞬間などの映像に注目するようになり、”海外は怖い”という情報だけをドンドン取り込んでいきます。
ですが、これは完全に偏った情報で、的外れな恐怖心を抱いているんですよ。
例えば、乗った飛行機が墜落する確率は米国内で0.000032%です。
日本と米国の飛行機の安全基準は同じぐらいなはずなので、日本発の飛行機が墜落する確率は0.000032%と考えられるでしょう。
これは、国内で1年間の間に車による交通事故で自分が死ぬのと同じぐらいの確率です。
あなたは交通事故が怖くて、家に籠りますか?
籠りませんよね!
こんな風に”反証”することで初めて、自分にかかっているバイアス(=先入観)に気付くことが出来ます。
てなわけで、”反証”することで偏った情報を修正し、見当はずれな恐れを消し去ってやりましょう!
そんでもって、現状をブチ破ってやりましょうよ!!
まとめ
さて、
- 損失回避
- 現状維持
こうゆうことです(笑)
本質は一緒ですが、全部試してみると、肌に合うルールと、合わないルールが見えてくると思います。
僕の場合は10%ルールの考え方が一番シックリ来たので、10%ルールを基本的に使っています。
場面場面によって使い分けはしますけどね!
やっぱり行動力は格段に上がりましたね。
たった10%で良いと考えると、大体のことは余裕で出来るようになりました(。-`ω-)
みなさんもぜひ、肌に合う手法を見つけてみてください。
それではまた次回お会いしましょう!