まっちゃの人生

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コロナの影響でトイレットペーパーが無くなった原因を心理学的に分析してみた

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どもども、まっちゃです🍵

コロナの影響でトイレットペーパーが無くなったと聞いて一筆。

マスクが売れるのは分かるけど、トイレットペーパーは不思議じゃないですか?

トイレットペーパーが品薄というのは完全なるデマでした。

しかし、このデマから、本当にトイレットペーパーが品薄になってしまいました。

 

これ実は、心理学で解説出来ちゃうんです(゚∀゚)

ってことで、サクッと解説していきますね。

 

今回のキーワードは以下の4つ。

 

流言の法則

社会的証明

情報のカスケード

希少性の原理

 

コイツらを組み合わせると、今回のトイレットペーパー騒動の謎を解き明かせます。

 

それでは参りましょう!

 

 

 

4つのキーワードの解説

 

まずは4つのキーワードについて軽く説明した後、シナリオを解説していきます。

結論だけ聞かせろ。

という方は、すぐ上の目次から、「こうして”トイレットペーパー騒動”は起こった」

まで飛んでください!

 

じっくり読みたいという方は、4つのキーワードをシッカリ理解してみてください。

後から全てが繋がります。

全て読んでくれた方には、アハ体験をお約束します。

 

流言の法則

 

”流言の法則”というのは、アメリカの心理学者ゴードン・オルポートらが、流言の広まりやすさを表す為に作った公式です。

流言というのは、「噂(うわさ)」みたいな意味です。

 

その式は「R~i×a」で表されます。

Rは流言の広まりやすさ、iは情報の重要さ、aは情報のあいまいさ、~は比例を表しています。

 

つまり、情報が重要かつ曖昧であるほど、噂は広まりやすくなります。

 

 

希少性の原理

 

次に希少性の原理です。

希少性の原理というのは、”手に入りにくいと感じられる物ほど、価値を高く見積もってしまう”という法則です。

いやいや、そんなのは当たり前じゃん。

と思う方もいらっしゃるかと思います。

 

でも、ここで落とし穴が1つあるんです。

手に入りにくいと”感じられる”物ほど、価値を高く見積もってしまう。

つまり、実際の入手難易度は関係無いんです。

 

実際に希少性の原理を証明する実験があります。(興味が無い方は読み飛ばしても大丈夫です)

 

1975年にステファン・ウォーチェルが行った実験です。

被験者は2つのグループに分けれらます。

そして、片方のグループには、10枚のクッキーが入った瓶の中から1枚を与え、もう片方のグループには2枚のクッキーが入った瓶の中から1枚のクッキーを与えました。

もちろん、どちらも全く同じクッキーです

 

その後、味を評価させると、面白いことが起こりました。

なんと、2枚のクッキーが入った瓶からクッキーを与えられたグループの方が、クッキーを圧倒的に高く評価したんです!

 

この実験から、人間は希少性の高い物の価値を高く見積もってしまう事が分かります。

 

 

社会的証明

 

まず、社会的証明を一言で言い表します。

”みんながやっている事は正しい”と思ってしまう心理効果です。

 

1968年にラタネ氏がニューヨークで行った実験があります。

内容としては、ドアの下から煙が急に出てきた際に、どういった反応をするのか?

というものでした。

 

この実験では、2つのグループに分けられました。

Aグループは、1人で煙を目撃するグループ。

Bグループは、3人で煙を目撃するグループ。

しかし、Bグループの3人の内2人はサクラで、煙が出てきても無視するように指導されていました。

 

その上で、この緊急事態を通報するかどうかの割合を調べたんです。

すると、メチャメチャ驚きの結果が出てしまったんです(; ・`д・´)

 

Aグループ:75%の人が通報した。

Bグループ:10%の人が通報した。

 

つまり、65%もの人間が、周りに合わせて同じ行動を取る。

という結果になったわけです。

しかも、自己主張をシッカリするアメリカ人ですら、この実験結果です。

いかに社会的証明の力が強いかを分かって頂けたかと思います。

 

情報のカスケード

 

圧倒的カッコ良さを誇るこのワード。

カスケードというのは英語で、”階段状に連なった滝”という意味です。

階段状の滝をイメージしてください。

情報のカスケードという用語を一瞬で理解できます(∩´∀`)∩

 

メンドクサイ説明はすっ飛ばして、結論から言います。

連鎖的に同じ選択肢が選ばれていく。

これが情報のカスケードです。

 

例えば、(有)脱税万歳社の株を買うか売るか?という選択肢があったとします。

田中君は買いだと思いました。

でも、友人の佐藤と鈴木は売りだと言います。

このような状況下で、大体の人は自分の意見を曲げて、脱税万歳社の株を売るという選択肢を選びます。

 

そして、田中が売ったという情報を基に、また誰かが脱税万歳社の株を売ります。

こうして連鎖的に脱税万歳社の株が売られていき、最終的に脱税万歳社は倒産します。

こんな社名を付けたのが悪いですね。

潰れて当たり前です。

 反省しろ社長。

 

ここからほんの150文字ほど余談です。飛ばしても大丈夫です。

情報のカスケードのメカニズムについてですが、先きほど紹介した社会的証明の実験が裏付けになると、僕は考えています。

実験結果として分かったのは、3人中2人が無反応を貫けば、残りの1人が同調する確率は65%にも上るということでしたよね。

 

これ、情報のカスケードの裏付けにドンピシャじゃないですか?

自分で買おうと思った人+65%の人の同調が続けば、同じ選択肢を選ぶ人が爆発的に増えていく。

というのは直感的にお分かりいただけると思います。

 

こんな風に、全く別の用語や心理効果の間に関連性があったりするのが、心理学の面白いところですよねえ(´-ω-`)シミジミ

 

 

こうして”トイレットペーパー騒動”は起こった

 

さて、ここまででロジックの柱は出そろいました。

後はシナリオを作るだけです。

ここから面白いですよ...!!

 

まず、「流言の法則」を基に、”トイレットペーパーが品薄”という噂の広がりやすさを考えましょう。

 

R=情報の曖昧さ×情報の重要性

 

こんな式でしたね。

情報の曖昧さについては、とびきり曖昧です。

日本のメディアで、トイレットペーパーが品薄なんて報道は一切なく、SNSが情報源の噂だったからです。

 

次に情報の重要性についてですが、日本ではコロナ関係のニュースにひっじょ~に敏感になっていますよね?

そういった意味で、コロナと関連がありそうな、”トイレットペーパーが品薄”という情報はかなり重要度が高いと感じたはずです。

 

つまり、”トイレットペーパーが品薄”という情報は、限りなく広まりやすかったという事です。

 

そして、その情報を聞いた時に発動するのが、「希少性の原理」です。

これによって、人々はトイレットペーパーの価値を格段に高く見積もるようになり、すぐさま買いに走ります。

 

次に、買いに走った人々を見て「社会的証明」が発動します。

右にならえ方式で、なんかよく分からんけどみんな買ってるから買っとく。

こうなるわけです。

 

そして最終的に、「情報のカスケード」が起こります。

これは、同じ選択肢が連鎖的に選らばれていくという心理効果でしたね。

こうなったらもう手遅れです。歯止めが効きません。

買いが買いを呼び、爆発的にトイレットペーパーが売れていきます。

 

以上が今回の”トイレットペーパー騒動”のメカニズムです。

実際の需要と供給に関係なく商品が売れてしまうという、面白い事例ですよねえ。

経済学だとこうゆうの説明出来ませんからね。

やっぱり心理学は万能です。

 

後からサクッと確認したいという方の為に、1発で理解できる図を作成してみました。

お役立て頂けると嬉しいです。

 

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もし少しでも面白いと思って頂けたら、SNSでシェアなりブックマーク付けるなりして頂けると...

      泣いて喜びます。

 

それでは本日はこの辺でお暇させて頂きます。

 

ンまたな('ω')ノ